はじめに
こんにちは、digiです。Windows 10、そして11と進化を続ける中で、標準搭載の「Windows Defender(Microsoft Defender)」の性能は劇的に向上しました。かつてのように「おまけ」程度の性能ではなく、今や世界トップクラスの検知率を誇っています。
しかし、長年の経験からすると、「全員がDefenderだけでOK」と断言するのは少し乱暴かな、と感じる場面もあります。今回は、Defenderの凄さと、それでも有料ソフトが生き残っている理由を紐解いていきましょう。
正直、Defenderは「めちゃくちゃ優秀」です
まず大前提として、Defenderを過小評価する必要はありません。以下の点において、商用AV(アンチウイルス)と遜色ない、あるいは勝っている部分すらあります。
- 検知性能: 第三者機関のテストでも、商用ソフトと同等の最高評価を維持。
- 動作の軽快さ: OS標準機能なので、システムの深い部分で最適化されており、競合トラブルが極めて少ない。
- 振る舞い検知: 未知のウイルスでも、怪しい動きを察知して止める「次世代型」の機能も備わっている。
- 完全無料: 追加コストなしで、常に最新の状態にアップデートされる。
「技術的な防御壁」としては、もうこれで完成されていると言っても過言ではありません。「自分でリスク判断ができる人」にとっては、Defenderで十分な時代になったのは間違いありません。
それでも「商用セキュリティソフト」が必要になる5つのケース
では、なぜ2026年の今でもノートンやウイルスバスターといった商用ソフトが売れ続けているのでしょうか。それは、攻撃の矛先が「PCの脆弱性」から「人間の脆弱性」へとシフトしているからです。
1. 家族のPCを「まとめて見守りたい」場合
Defenderは一台一台の防御には強いですが、家族全員のデバイスを一括管理する機能は一般ユーザー向けには乏しいのが現状です。商用ソフトなら、「子どものPCで不適切なサイトが開かれていないか」「おじいちゃんのスマホの期限が切れていないか」を一画面で確認できます。家族のITリテラシーに差がある家庭では、この「安心感」に価値があります。
2. 「判断ミス」を防ぐ補助輪が欲しい場合
現代の脅威は、ウイルスよりも「偽の警告画面」や「フィッシング詐欺」が主流です。 Defenderも対策はしていますが、商用ソフトはここが手厚い。
- 怪しいURLの徹底的なブロック
- 偽のサポート窓口への誘導を警告
- ネットバンキング専用の保護ブラウザ
このように、「人間がついクリックしてしまう」ことを前提としたガードが強力です。
3. VPNやパスワード管理を「一つで済ませたい」場合
最近の商用ソフトは、単なるウイルス対策から「デジタル生活の総合サポート」へ進化しています。
「VPN(通信の暗号化)」「ダークウェブへの個人情報流出監視」「パスワード管理ツール」
これらを個別に契約すると高くつきますが、セキュリティソフトのパックに含まれていれば、管理コストを大幅に下げられます。
4. 「期限が来ると安心する」という心理的側面
一般のユーザーにとって、「有料ソフトが入っている=守られている」という心理的な安心感は意外と馬鹿にできません。プリインストールされたソフトを更新し続けることは、「何をすればいいかわからない」という不安に対する一つの解になっているのです。
5. 企業のルール(コンプライアンス)
テレワークが増えた今、個人のPCを業務に使う、あるいは持ち帰るケースもあります。企業側からすれば、ログが追えないDefenderよりも、一括管理・監視ができる商用ソフト(EDRなど)の導入を必須条件にせざるを得ない場合があります。これは個人の好みではなく「社会的なルール」としての必要性ですね。
まとめ:あなたは「補助輪」が必要ですか?
2026年現在の結論として、セキュリティ選びの基準はこうなります。
- Defenderで十分な人: ITリテラシーが高く、怪しいリンクを踏まない自信があり、トラブルも自己解決できる人。
- 商用ソフトが必要な人: 家族を守りたい、フィッシング詐欺などの「心理戦」に不安がある、管理を楽にしたい人。
技術がどれだけ進歩しても、最後にマウスをクリックするのは人間。その「人間の弱点」をカバーするための保険として、商用セキュリティソフトは今なお重要な役割を担っていると言えるでしょう。
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