ねんきん定期便がまさかのJSONで届いた件 ― 行政、未来へジャンプしすぎでは?

こんにちは、digiです。本件ですが、これほど「時代が変わった」と肌で感じた瞬間はありませんでした。

ねんきん定期便といえば、毎年誕生月にポストに届く“あのハガキ(青い紙)”というイメージが強いですよね。ところが最近、ねんきんネットで「マイナポータルへ電子送付」という設定を選んでみたところ、届いたのは紙でもPDFでもなく、まさかの JSON ファイルでした。

そう、あの年金通知が JSON です。
ITに詳しくない方が見たら「これは暗号ですか?」「ウイルスですか?」と戸惑うレベルの代物。AI時代とはいえ、行政がここまで思い切って「機械可読性」に振り切ってくるとは思いませんでした。

■ ねんきん定期便(電子版)の衝撃的な正体

届いたファイル名は、至ってシンプル。

teikibin.json

見た目は完全に業務システムのバックエンドから吐き出された中間ファイルです。中を覗いてみると、思わず苦笑いしてしまうような構造が広がっていました。

  • "KonenKikan23"
  • "YongoKanyuNo"
  • "MikomigakuHireiK2"
  • 非表示項目は "**********"(アスタリスク)で埋める力技
  • 数値データなのに " 470,000" とスペース入りの文字列形式

これ、一般人が読めるわけがないですよね(笑)。
むしろエンジニアにとっても「昭和のメインフレームから続くレガシーなフィールド名がそのまま残っているな……」と、日本のITの歴史を地層のように感じさせる不思議なデータ構造でした。

■ JSONの中身は“内部APIそのまま”の生データ

構造を分析して分かったのは、「人間向けに見せるための整形を一切せず、内部のデータモデルをそのまま外に出している」ということです。

  • 旧制度の区分(2号・3号・4号など)が内部コードそのまま
  • 厚生年金・共済などのフィールドが全展開されている
  • 月別の標準報酬月額が、巨大な配列(Array)としてズラッと並ぶ

これは、完全に「対・機械(マシン)」用のインターフェースです。お役所仕事と揶揄されることも多い行政ですが、こと「データのオープン化」という点においては、ある意味で究極の形を提示してきたと言えるかもしれません。

■ でも、AIに読ませたら「最高のドキュメント」に化けた

ここからが、現代ならではの面白いポイントです。

普通の人が見たら「意味不明な呪文」でしかないこのJSONファイルですが、ChatGPTやClaudeなどのAIに読み込ませた瞬間、魔法が解けます。

AIに「このJSONを解析して、私の年金状況をわかりやすく要約して」と頼むと、紙のハガキよりも遥かに分かりやすく、深い分析結果を返してくるのです。

【AIが解析してくれる項目例】

  • これまでの加入期間の合計(国民・厚生の合算)
  • 65歳から受給できる見込み額のシミュレーション
  • 「70歳・75歳まで繰下げた場合に、いくら増額されるか」の試算
  • これまでに支払った保険料の総額と、元を取れる年齢の予測
  • 過去の標準報酬の推移から見る、キャリアの振り返り

紙よりも正確で、自分専用のコンサルタントが分析してくれているような感覚。行政は、人間ではなく「人間をサポートするAI」に向けてデータを渡し始めている……そんな時代の転換点を確信しました。

■ 行政の未来は「AI前提のサービス」へ

今回の体験で強く感じたのは、行政サービスが「人間が読んで理解する前提」から「AIが解析して人間に伝える前提」へと移行し始めているということです。

これまでは、人間が読みやすいように文字の大きさを変えたり、図解を入れたりするコストが必要でした。しかし、これからは「正確な構造化データ(JSON)」さえ提供すれば、あとはユーザー側のAIが勝手に分かりやすくしてくれる。

紙の通知から、PDFという「デジタル化された紙」を飛び越して、一気に「生データ(JSON)」へ飛んだこのジャンプ。最初は驚きましたが、これはこれで、AIとの共存が当たり前になる未来の、正しい入口なのかもしれません。


■ まとめ

ねんきん定期便がJSONで届く時代。そのままでは読めませんが、AIというパートナーがいれば、これほど心強いデータはありません。

もし皆さんのもとに「呪文のようなファイル」が届いたら、それは未来からの招待状かもしれません。AIを使って、自分の将来を賢くシミュレーションしてみてはいかがでしょうか?

ではでは、良きAIライフを!